退職後、次の家賃が払えない見込みなら、支払日を待たずに地域の自立相談支援機関へ連絡しましょう。住居確保給付金の家賃補助を利用できる可能性があります。ただし、退職した人へ一律に支給される制度ではなく、離職などの事情、世帯の収入・資産、求職活動等の条件を確認します。
この記事の要点
- 相談先は地域の自立相談支援機関。家賃の支払日と不足額を伝える
- 家賃補助と転居費用補助は別。今の住まいの家賃が課題なら家賃補助を確認
- 書類が不足していても、まず連絡。必要資料と受付方法は地域の窓口で確認する
情報確認日:2026年9月28日。条件、上限額、必要書類、受付方法は自治体や世帯の状況によって異なります。この記事は一般的な案内であり、支給を保証するものではありません。図・表・文例は編集部作成、写真はAI生成のイメージです。
この記事の目次 開く/閉じる
家賃が足りないと分かったら、支払日より前に相談する
賃貸借契約書や請求書で、次の支払日・家賃額・不足額を確認します。次の給与や失業手当は、入金日が確定しているものと未確定のものを分けて書き出してください。住居確保給付金は相談や審査を経るため、申し込んだ日に家賃が振り込まれる制度ではありません。
支払期限が近いときは、管理会社や貸主にも現在の事情を伝え、支払いについて確認します。公的制度の申請中でも、支払期限の変更や滞納分の解消が自動で決まるわけではありません。
住所地の自立相談支援機関で、家賃補助と急ぎの生活支援を相談できます。
厚生労働省の相談窓口一覧を見る →家賃補助と転居費用補助は目的が違う
住居確保給付金には目的の違う二つの補助があります。退職後、今の住まいの家賃を払うことが難しい場合は、まず家賃補助を確認します。転居費用補助は、収入が大きく減り、転居によって家計が改善すると認められる場合などに利用を検討するものです。
家賃補助
離職などで住まいを失うおそれがある人の、再就職に向けた活動を支える。条件を満たす場合、上限内の家賃額を一定期間補助します。
転居費用補助
家計の立て直しにつながる転居を支える。条件と対象経費は家賃補助と異なり、敷金・前家賃などは対象外です。
今の家賃の支払いが課題なのか、転居による家計改善を考えているのかを窓口に伝えましょう。
家賃補助の対象を確認する主な項目
厚生労働省は、離職・廃業から原則2年以内、または本人の責任・都合によらない収入機会の減少などを対象の入口として案内しています。さらに、住まいを失うおそれ、主な生計維持者であること、世帯の収入・資産、求職活動等を確認します。以下は相談の準備用で、受給の自己判定表ではありません。
- 退職・収入減少の事情退職日、退職前の働き方、現在の収入。
- 住まいの状況家賃、支払日、住まいを失うおそれ。
- 世帯の収入本人と、同居して生計を同じくする人の収入。
- 世帯の資産預貯金や手元の現金など。
- 求職活動等ハローワーク等への申込みや面談。
- 過去の利用受給歴があれば再支給の条件を別途確認。
自己都合で退職したことだけで相談を諦める必要はありません。初回の申請と、過去に受給した人の再支給では条件が異なります。個別の適否は住所地の窓口で確認してください。
家賃は全額出る?支給額・期間・支払い先
家賃補助は実際の家賃を基礎に、住所地や世帯人数などに応じた上限の範囲で決まります。世帯収入によっては、家賃全額より少なくなる場合もあります。全国共通の一律額はありません。支給期間は原則3か月、条件を満たす延長を含めて最長9か月です。
| 確認項目 | 基本的な扱い |
|---|---|
| 対象となる費用 | 賃貸住宅の家賃額。自治体ごとの上限があります。 |
| 家賃以外 | 敷金・共益費・管理費・駐車場代は家賃補助に含まれません。 |
| 支払い先 | 原則として自治体から貸主等へ直接振り込まれます。 |
| 支給期間 | 原則3か月。延長を含めて最長9か月です。 |
本人の口座に自由に使える生活費が一律に入る制度ではありません。食費なども不足する場合の相談先は別の記事で整理しています。
相談から申請までの流れ
申請書だけを探すより、地域の自立相談支援機関へ連絡し、今の状況と資料を確認するのが確実です。自治体ごとに受付方法が異なります。名古屋市は事前連絡と予約制の窓口申請、豊中市は事前面談と予約を案内しています。これらは各市の例で、全国共通の手順ではありません。
- STEP 01支払日と不足額を整理
賃貸借契約、収入、手元のお金を確認。
- STEP 02地域の窓口へ連絡
自立相談支援機関へ、家賃と住まいの状況を伝える。
- STEP 03資料を確認して申請
自治体の様式、必要書類、予約の有無を確認。
- STEP 04決定後の条件を確認
振込時期、求職活動等の条件を確認。
退職後、○月○日に支払う家賃○円が不足する見込みです。住居確保給付金の家賃補助を相談したいです。世帯は○人で、今わかる収入と預貯金は○○です。必要な資料、予約の方法、次の支払日までに確認すべきことを教えてください。
名古屋市は、申請月より前の家賃へさかのぼって支給しないと案内しています。滞納分の解消や次の支払日に間に合うことを前提にせず、早めに相談してください。
確認先:厚生労働省「手続きの流れ」、名古屋市「申請方法」、豊中市「申請方法」
相談・申請に向けて確認する資料
厚生労働省は、本人確認、世帯収入、預貯金、離職・収入減少を示す資料を例示しています。自治体によっては賃貸借契約書や貸主・管理会社が記入する書類なども必要です。最初の相談では手元にあるものを伝え、正式な提出物は住所地の窓口で確認しましょう。
- 本人確認運転免許証やマイナンバーカード表面など。
- 離職・収入減少離職票、退職証明書、シフト表など。
- 世帯の収入給与明細や公的給付の支給資料。
- 世帯の資産通帳、預貯金残高が分かる資料。
- 住居と家賃賃貸借契約書、家賃と支払日が分かるもの。
- 自治体の様式申請書、確認書、住宅に関する通知書など。
離職票が届いていない場合も、その事実と手元の資料を伝えてください。離職票が届かないときの確認方法も参考になります。
失業手当の手続き中・受給中でも相談できる?
失業手当を受けているだけで、家賃補助が必ず使えないわけではありません。ただし、雇用保険の失業等給付は、住居確保給付金の申請時に世帯収入として扱われます。中野区の案内でも、申請月に入金された定期的な失業等給付を収入に含めています。収入基準を超えるか、支給額がどうなるかは窓口で確認します。
申請前・給付制限中・受給中のどの段階か、入金予定日と金額、ほかの世帯収入、家賃の支払日を分けて伝えましょう。税金上の非課税と、家賃補助の収入審査は別です。
失業手当の申請・認定はハローワーク、住居確保給付金の相談・申請は自立相談支援機関です。失業手当の申請から受給までの流れも確認できます。
確認先:厚生労働省「住居・生活支援等に関する相談支援」、中野区「よくある質問」
すでに滞納している・退去が心配な場合
過去の滞納家賃を補助で自動的に清算できると考えず、滞納額、貸主からの連絡、次の支払日、住まいの状況を自立相談支援機関に伝えてください。貸主・管理会社から連絡があれば、内容と日付を記録して相談します。
食費も不足している、今夜の宿泊先がないなど差し迫った問題があれば、その事情を最初に伝えます。豊中市は、預貯金・所持金・食物が少ない人や、すでに住居を失った人にすぐ連絡するよう案内しています。
家計・貸付・生活保護を含む相談先も確認してください。家賃補助の申請と、現在の生活を守る相談を並行して進めます。
確認先:豊中市「申請方法」
よくある質問
自己都合で退職した場合も相談できますか?
相談できます。退職理由だけで一律に対象外と決めつけず、世帯収入・資産、求職活動などを窓口で確認してください。過去に受給した人の再支給は別の条件です。
まだ滞納していません。それでも相談してよいですか?
はい。次の支払いが難しい見込みの段階で相談しましょう。審査に時間がかかるため、支払日と不足額を伝えます。
滞納した過去の家賃も支給されますか?
過去分への支給を前提にしないでください。名古屋市は申請月より前へさかのぼって支給しないと案内しています。滞納と契約の状況を窓口と貸主へ伝えましょう。
敷金・共益費も家賃補助の対象ですか?
対象は家賃額で、敷金・共益費・管理費・駐車場代は含まれません。転居費用補助は別の条件です。
家族と同居している場合、自分の収入だけで判断されますか?
いいえ。世帯の収入・資産が関係します。同居して生計を同じくする人の扱いを窓口で確認してください。
申請したらすぐ貸主に振り込まれますか?
すぐの振込は約束されません。資料確認・審査・決定が必要です。次の支払日に間に合うか、窓口と貸主へ確認しましょう。
公式の確認先・出典
情報確認日:2026年9月28日。金額、支給開始月、必要書類、求職活動、再支給は自治体・個別事情で異なります。申請時は住所地の最新案内を確認してください。
