退職時は、離職票・給与所得の源泉徴収票・健康保険の資格喪失を確認できる書類を中心に、次の勤務先や申請先で必要な書類を確認しましょう。全員に同じ書類が必要なわけではなく、最終出社日に全部そろうとも限りません。受取方法と予定日を会社へ確認しておくことが大切です。
電子交付・源泉徴収票の受取方法の再確認日:2026年9月17日。
この記事の要点
- 何の手続きに使うかで、必要な書類を整理する
- 交付・提出の期限と到着日を混同しない
- 届かない場合は会社へ確認し、書類別の窓口へ相談する
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退職時に会社から受け取る書類の一覧
まずは用途から確認しましょう。会社が保管していない書類は、すでに自分で持っていることもあります。
| 書類 | 主な用途・対象 | 会社に確認すること |
|---|---|---|
| 離職票1・2 | 雇用保険の基本手当(失業手当)などの受給手続き | 交付希望、処理状況、郵送・電子交付の別 |
| 雇用保険被保険者証 | 再就職先での雇用保険手続きなど | 自分または会社のどちらが保管しているか |
| 給与所得の源泉徴収票 | 再就職先の年末調整、確定申告 | 発行日、電子交付の場合の閲覧・保存方法 |
| 健康保険の資格喪失を確認できる書類 | 国民健康保険への加入など。必要な証明は申請先による | 発行元、資格喪失日、扶養家族の記載 |
| 退職証明書 | 退職した事実の証明。必要に応じて会社へ請求 | 提出先に必要な記載事項、交付方法 |
| 退職所得の源泉徴収票・特別徴収票 | 退職金を受け取る人の退職所得・税額の確認など | 退職金の支払予定と交付方法 |
この一覧は代表的な書類です。再就職先や自治体などが別の書類を指定する場合は、その案内を優先してください。
離職票と退職証明書は別の書類です
離職票は雇用保険の給付手続きに使います。退職証明書は会社が退職に関する事実を証明する書類で、離職票を受け取っていても別に請求できます。名前が似ていても、提出先でそのまま代用できるとは限りません。
源泉徴収票は「給与」と「退職金」を区別します
給与所得の源泉徴収票と、退職金に関する退職所得の源泉徴収票は別の書類です。退職金を受け取る場合は、両方の交付予定を確認してください。退職所得の源泉徴収票等は、退職後1か月以内に受給者へ交付することとされています。
確認先:国税庁「退職所得の源泉徴収票」
書類を受け取るまでの流れ
- 1必要書類を確認再就職先・申請先へ確認
- 2会社へ依頼受取方法と予定日を共有
- 3書類をチェック氏名・日付・内容を確認
- 4提出・保存申請先の案内に沿って対応
届かない書類があれば、予定日と会社の処理状況を確認しましょう。
書類はいつ届く?受取時期と手続き期限
受取日は、会社の処理、行政機関の審査、郵送などによって変わります。最終出社日・退職日・書類の交付日を分けて考えると、予定を確認しやすくなります。
厚生労働省は、離職日の翌々日から10日以内に会社が資格喪失届を提出し、ハローワークが離職票を発行すると案内しています。交付を希望しているのにこの期間を過ぎても届かない場合は、会社へ処理状況を確認しましょう。
給与所得の源泉徴収票は、中途退職の場合、退職後1か月が交付期限です。期限を過ぎた場合の不交付の届出と、すでに受け取った書類の再発行は別の対応になります。
健康保険や年金の手続きを、ほかの書類が全部そろうまで待つ必要があるとは限りません。加入先の期限が迫っている場合は、必要な証明や代替書類を申請先へ早めに相談してください。
退職前に会社へ確認する5つのこと
- 必要な書類:離職票の交付希望や、提出先が指定する証明書を伝える
- 受取方法:郵送、手渡し、電子交付のどれかを確認する
- 交付予定:退職当日にはそろわない書類の予定日を確認する
- 送付先:引っ越す場合は新しい住所と連絡先を担当部署へ伝える
- 退職後の連絡先:担当部署・問い合わせ方法を控える
社内システムの閲覧期限も確認しましょう
源泉徴収票などが電子交付される場合は、退職後も閲覧できるか、必要な自分の書類をいつまでに保存すればよいかを確認します。保存方法は会社のルールに従い、業務資料や他人の情報と混同しないようにしましょう。
会社へ確認するための記録メモ
| 記録する項目 | 確認・記入例 |
|---|---|
| 書類名・用途 | 離職票1・2/ハローワークの受給手続きに使用 |
| 処理と受取の予定 | 手続きの提出日、発行予定日、発送予定日を分けて確認 |
| 受取先・方法 | 郵送先、電子交付のサービス名、退職後の閲覧期限 |
| 問い合わせ記録 | 連絡日、担当部署、回答内容、次に確認する日 |
| 申請先への相談 | 提出期限、足りない書類、先に進められる手続き |
「まだ届かない」と伝えるだけでなく、どの書類が、どの段階にあるかを確認すると次の行動を決めやすくなります。
受け取った後は内容も確認します
氏名、退職日や資格喪失日、給与・賃金の記載に間違いがないか確認します。離職票の離職理由に疑問がある場合は、事情を説明できる資料を用意し、ハローワークへ相談してください。
書類が届かないときは、どこへ確認する?
最初に会社の担当部署へ、発行・発送の状況を確認します。その後の相談先は書類によって違います。
離職票
住所・居所を管轄する
ハローワーク給与の源泉徴収票
交付期限と不交付手続を確認
税務署・国税庁退職証明書
請求しても交付されない場合
労働基準監督署健康保険の証明は、加入先と自治体の国保窓口へ確認します。
届かないときは、この順に確認します
- 受取場所:郵便だけでなく、会社指定の電子交付先やマイナポータルも確認する
- 会社の処理:未提出・審査中・発行済み・発送済みのどこまで進んだかを聞く
- 提出先の期限:期限が迫っていれば、書類が未着でも先に申請先へ相談する
- 相談先の分岐:以下の書類別の窓口へ、会社への依頼記録と状況を伝える
離職票が届かない場合
会社が手続きをしていない、または確認を重ねても届かない場合は、住居所を管轄するハローワークへ早めに相談します。身元確認書類と、退職証明書など退職したことが分かる書類を持参するよう案内されています。必要な持ち物は事前に窓口へ確認してください。
給与所得の源泉徴収票が交付されない場合
会社に交付を依頼したうえで、期限を過ぎても交付されない場合は、国税庁の「源泉徴収票不交付の届出手続」を確認します。給与明細や、会社へ依頼した記録も残しておきましょう。一度交付された書類をなくした場合は、この届出の対象ではありません。まず会社へ再発行を相談します。
退職証明書を請求しても交付されない場合
会社は、請求された事項を記載した証明書を遅滞なく交付する必要があります。提出先に必要な事項を確認して会社へ請求し、交付されない場合は労働基準監督署へ相談します。
健康保険の資格喪失を確認できる書類がない場合
会社や退職前の健康保険の加入先へ発行方法を確認するとともに、自治体の国民健康保険窓口へ必要な証明を確認します。協会けんぽの被保険者または元被保険者には、日本年金機構へ資格喪失等の確認を請求する方法もあります。健康保険組合など別の加入先の場合も、同じ手続きでよいとは限りません。
確認先:日本年金機構「健康保険の資格喪失証明等が必要になったとき」
紙・電子の受取方法を確認する
離職票と源泉徴収票では、電子交付の仕組みが違います。一方を電子で受け取れる場合でも、もう一方が同じサービスに届くとは限りません。
| 受取方法 | 先に確認すること | 受取後の確認 |
|---|---|---|
| 紙で受け取る | 書類ごとの発送予定日、送付先、担当部署 | 氏名・日付・内容、提出先が原本を必要とするか |
| 離職票を電子で受け取る | マイナポータル連携と会社の電子申請の予定 | お知らせに添付された離職票のPDFデータ |
| 源泉徴収票を電子で受け取る | 会社が指定する交付方法、閲覧・保存の期限 | 給与所得の書類か、退職所得の書類かを区別 |
源泉徴収票を紙で受け取りたい場合
源泉徴収票は電子交付される場合もありますが、書面での交付を請求したときは、書面による交付が必要です。退職後にシステムへ入れない場合は、会社へ閲覧方法と紙での受取方法を確認しましょう。
確認先:国税庁「源泉徴収票等の電子交付に関するQ&A」問1・2
離職票はマイナポータルでも受け取れます
一定の条件を満たす場合、会社の離職手続きとハローワークの処理後に、離職票がマイナポータルへ直接送られます。すべての人に自動で届く仕組みではありません。
- マイナンバーがハローワークに登録されている
- マイナンバーカードを持ち、マイナポータルを利用できる
- 離職前までに雇用保険WEBサービスとの連携を行う
- 会社が雇用保険の離職手続きを電子申請で行う
利用したい場合は、離職前に公式の手順を確認し、会社へ電子申請の予定を確認しましょう。電子交付の条件を満たさない場合は、会社を通じた従来の受取方法になります。
取得した離職票のPDFデータをスマートフォンなどでハローワークへ提示して受給手続きを行う方法も案内されています。電子で届いただけで受給手続きが完了するわけではないため、管轄の窓口へ手続き方法を確認してください。
退職時の書類に関するよくある質問
すぐ再就職する場合も離職票を受け取りますか?
基本手当の申請をしない場合、すぐに使うとは限りません。ただし再就職の予定が変わることもあるため、必要性と交付希望を会社へ確認しておきましょう。再就職先へ出す書類とは分けて考えます。
雇用保険被保険者証が見つからない場合は?
まず会社の保管状況と自分の手元を確認します。紛失した場合は、最寄りのハローワークで再交付を申請できます。本人確認書類などの持ち物は窓口の案内を確認してください。
年金手帳も会社から受け取る必要がありますか?
会社へ預けている書類があれば返却を確認します。年金の手続きで必要な番号や証明は、自分の保管書類を確認したうえで申請先へ確かめましょう。「会社から新しい年金手帳が必ず交付される」とは考えないようにしてください。
すべての書類がそろってから手続きを始めますか?
手続きごとに必要書類と期限が違います。足りない書類がある場合は、会社と申請先へ相談し、ほかの手続きを進められるか確認してください。
確認先・出典
情報確認日:2026年9月16日。公式ページの対象条件と最新の様式を確認して手続きを進めてください。
- 厚生労働省「基本手当・再就職手当Q&A」Q5
- 国税庁「源泉徴収票不交付の届出手続」
- 厚生労働省「退職勤務証明書の請求」
- 日本年金機構「健康保険の資格喪失証明等が必要になったとき」
- マイナポータル「離職票を受け取る」
- 千葉労働局「雇用保険被保険者証の再交付」
- 国税庁「退職所得の源泉徴収票」
本記事は一般的な案内です。必要書類や交付方法は、勤務先、加入先、申請先、退職後の予定などによって異なります。個別の手続きは会社や各窓口へ確認してください。
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